イボとり

1年ほど前から、右手親指と小指付近に、イボがあった。
5月に会社の近くの皮膚科に行って、イボとり治療をしてもらった。
イボとり治療は、液体窒素で凍らせた綿棒のようなものを、イボに当てる。
これがなかなか痛いもので、治療後数時間はじんじんと痛む。
そしてイボはかさぶたになり、数日後にはポロッと取れた。
 
イボの原因は、ヒトパピローマウイルスが皮膚の傷口から侵入し、基底細胞の分裂が異常に活発になることで起こると考えられている。
皮膚科の先生によると、僕の免疫の性質が、イボができやすい性質である可能性があるとのこと。
 
で、先日(7月あたま)、治療後のようすを診てもらいに同じ皮膚科に行ってきた。
イボの跡を見るなり、先生、「むむ!?」と唸った。
なになに?
さらに、精度の良いルーペのようなものでシゲシゲと眺めながら、「ふぅ〜む」と唸る。
何か異常なのか?
高まる不安。
すると先生、「えーと、治ってますね。」
がくっ。
普通は、一回の治療では治らず、芯が残ってしまうために、数回液体窒素の治療を行うことになる、ということ。
どうやら、驚異的な免疫力を示してしまった模様。
でも、たまたま今免疫力が調子が良いだけかもしれないので、またイボを見つけたらすぐに診せに来てください、とのこと。
 
それにしても、「免疫力が調子が良いかも」とは、いかにも医学らしい、科学的とは言い難い言い回し。
こんな世界に、果たして情報工学はどこまで切り込めるのか。
身にしみて不安になった診断でございました。