SEのフシギな生態・職場

兄の家にあったので、借りてきた。

以前、僕もソフトウェアの開発現場に携わったことがあるから、「あるある」と思いながら読んだ。
多かれ少なかれ、ここに書かれてあることはかなり起こったなあ。
で、著者の主張は、この業界においては、だいたいまっとうなことが書かれていると思う。
 
何でも自分でよく調べもせずにすぐに質問に来る「教えて君」の話がある。
そういう人は、甘やかすと問題解決のスキルが身につかないので、厳しく突き放そうという趣旨だった。
 
これを読んで思ったのだが、現実には、頼みもしないのにおせっかいを焼こうとする「教えてやる君」が結構いる。
「教えてやる君」は、主にPCのセッティングで問題が発生したりした時に、ニコニコしながら「どうしたの?」と言いながら近づいてくる。
そして、問題を説明すると、大抵「ダメだよ〜、そんなんじゃ〜」とか言いながら、半ば強引にキーボードとマウスを奪い取り、PCのセッティングを自分色に染めていく。
しかも、突き進んで行くセッティングに対して、何の説明もないか、あっても未知の単語を怒涛のように得意気に並び立てるだけで理解できない。
このような「教えてやる君」も、自分で調べて問題解決するスキルを身につける機会を奪うタイプの人間だと思う。
(というか、勝手にセッティングを進められるのは、かなり気分が悪いものである。)
 
で、こういう人って、いつもこの調子だから、「どうしたの?」の質問に「何でもない」と答えておくことにする。
しかし、何だか妙に鋭かったりして、画面をチラと見て「ダメだよ〜」と割り込んできたりするんだよね〜。
最悪なのは、いじりながら勝手にドツボにはまっていく人。
「もういいよ」と言おうものなら、「人が折角親切に教えてやってんのに!」とか怒り出すし。
頼んでないっちゅーねん!
 
この手の話って、頭に特定の個人をイメージしながら書いちゃうので、書いてるとドンドン心がすさんでいく気がしてくる。
この本の著者は、どうなんだろうか。