Facebookは友達じゃない。


5月27日のTime Techlandの記事が結構話題になってます。
"Viewpoint: Facebook Is Not Your Friend"


Facebook, Twitter Aren't Responsible For Your Online Behavior | TIME.com


Facebookを始めとするSocial Mediaは、単なるビジネスであって、友達じゃない
んだ、ということを肝に銘じましょう、という記事です。


もともと、イングランドマンチェスターユナイテッドギグス選手の不倫騒動
が、本人が報道禁止命令を勝ち取りながらも、ツイッターで実名が流さ れてし
まった事件が発端です。
日本語記事
"英司法界揺さぶる実名ツイート 報道禁止命令も…マンUギグス
不倫騒動"
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110526/erp11052607460003-n1.htm


んで、ギグス選手は自分の名前を暴露したツイッターの「匿名の誰か」を訴えた
いわけですが、いかんせんツイッターは米国の企業なので、英国の法律 で裁く
ことは難しいのではないか、ということでした。
(そもそもネタを拡散した70,000人のツイッターアカウントの中から犯人を捜す
のは大変だろうという問題もありますが)
"Twitter's
Super-Duper U.K. Censorship Trouble"
Twitter’s Super-Duper U.K. Censorship Trouble | TIME.com


ところがです。
ツイッター側が、もし公的な機関が求めれば、ユーザーのプライベートな情報を
提供することもありうる、ということを表明したのです。
"Twitter
Prepared to Hand Over Private Data to Authorities, but Should It?"
Twitter Prepared to Hand Over Private Data to Authorities, but Should They? | TIME.com


それで、Social Mediaはあくまでビジネスであって、決してユーザーを守るため
に動いてくれるわけじゃないんだよ、という今回の記事になってるというわけです。
Facebookの個人プロフィールなどを「友達にしか見せない」という設定もあり、
それで情報は守られていると思いがちですが、それも法的に求 められれば明ら
かにされてしまうぞ、ということが喧々諤々と議論されています。
実際問題、特に海外では Facebook が爆発的人気で、インターネットに詳しくな
い膨大な人々が、ほとんど何の疑問も抱くことなく(?)、プライベートな情報
をバシバシとインターネット上に アップし続けています。
ある程度インターネットを知っていれば、プライベートな情報なんて全然守られ
ないことはすぐにわかりますが、Facebookのように誰でも使う ような状況にな
ると、改めて警告を発する必要があるんでしょうかね。


ちなみに、マクドナルドが健康を害すると言ってマクドナルドを訴えるように
は、Facebookは訴えられないぞ、とかいう話も議論されてたりし ます。
いや、日本人的には、マクドナルドを訴えるのもどうかと思うのですが…。