i-Robot

ウィルスミス主演、i-Robotを見た。
おそらくアシモフの「我はロボット」が原作なのではないかと思う。
ロボット3原則も出てたし。
バリバリのSFで未来の世界を描き出すことに主眼のある、割と能天気な映画かと思って見始めた。
しかし、実際は全体的に深刻な色調で、人工知能が単なる人間が作った擬似的な知能から、本当の意味の自立した知能へと進化する過程で、避けて通れない感情の芽生えに伴う哀愁のようなものをテーマとしたドラマだった。
とは言っても、メッセージは明快で、ロボット3原則は人類が自滅的な方向に向かうがゆえに破錠せざるを得ず、それを乗り越えるには矛盾に対してうまくバランスのとれた判断を下すことができる感情を持ったロボットが必要だということ。
これは、利便性や合理性ばかり追い求める今の世の中で、人間的な判断が重要であることを逆説的に物語っている。
何だか的外れな映画評論家みたいな文章を書いてしまった。