ラボや北大など、「ゲノム創薬」研究で作業軽減する機器開発

日経新聞
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究用機器を開発・販売するラボ(札幌市)や北大先端生命科学研究院など道内の産学官は、遺伝子情報を基に医薬品を開発する「ゲノム創薬」の研究で、作業を大幅に軽減する機器を開発した。専用プレートに極薄のプラスチックを使い、手作業でたんぱく質結晶を取り出さずにそのまま解析装置にかけられるようにした。結晶画像を取り込む安価なシステムも開発。ラボを通じ今後1―2カ月内に販売する。

 ゲノム創薬は病気と関連したたんぱく質の立体構造を解析し、特定のたんぱく質のみに結合して働きを抑えたり、促進したりする薬を開発する。創薬の過程で、ゆがみなどが少ないよう、たんぱく質が結晶化する条件を効率よく探す必要がある。

 開発したのは、結晶化の条件探索に使うプレートと、プレート内の結晶画像を取り込むシステム。電子機器製作のシスコン(札幌市)やニュートン・グラフィックス(同)、道立工業試験場も参加した。

これで、(ここで言う)「ゲノム創薬」がもっと現実的なものになるのであれば、我々としても大歓迎なのだが。