マークの英語本・続編

調子に乗って、マーク・ピーターセンの英語本を続け読み。

心にとどく英語 (岩波新書)

心にとどく英語 (岩波新書)

英語の壁   文春新書 326

英語の壁 文春新書 326

「日本人の英語」「続・日本人の英語」「心にとどく英語」「英語の壁」と下っていくにつれ、実用本からエッセイ本へと変わっていく。
「英語の壁」までくると、ほとんど著者の日本語学習の思い出話になる。
いや、でも、かなり興味深く、面白い内容だった。
 
よくわかったことは、これほど日本語が堪能で、日本人より日本文化を知っているのではないかというくらいの著者でも、
日本語を書いたり話したりするときには、完全に正しい表現なのかどうか今だに自信が持てないということ。
僕は英文で作文する際、正しい表現なのかどうか全く自信が持てず、自分には語学の才能が無いのだと絶望しそうになる。
しかし、語学の達人に見える人でも、やはり外国語には完全な自信が持てないのだということを知り、少しほっとしたのだった。
 
あと印象に残った点は、因果関係があいまいな日本語を使っても、当の日本人は違和感を感じずに流してしまいがちなところを、
著者にはしっかり気持ち悪く感じるということ。
やはり、「英語は論理的な言語」「日本語は非論理的な言語」なのだろうか。