犯罪を減らすこと

今日も、またふと思ったので書く。
 
犯罪を減らすにはどうすればいいのか。
犯罪が減らなくていい、という立場もあるかもしれないが、
ここでは犯罪が減ったほうがいいという立場で書く。
 
一般論で言うと、途上国では犯罪率が高く、先進国では低い。
これは、おそらく、途上国では物質的な欠乏状態にある人の割合が高いため、
金品目当ての犯罪が先進国より多いことによるのだろう。
 
先進国の犯罪とは、何か。
ニュースなどを見る限りでは、精神的な欠乏状態にある人が犯した、
精神的な充足を目的とした犯罪が目立つ。
金品目当ての犯罪もたくさんあるのだろうけど、たいていの残虐な犯罪は、
精神的な充足を目的としているように見る。
 
途上国には精神的な充足を目的とした犯罪が無いのかというと、
結構な数があるんだろうとは思うが、詳しいデータを知らないので
何とも言えない。
 
では、精神的な欠乏状態とは何か。
それは、多くの場合、「周りは本当の自分をわかっていない」という不満感ではないか。
品行方正だと思われているが、本当はだらしがないんだ。
ネクラな奴だと思われているようだが、本当は心の中は快活なんだ。
良い奴だと思われているようだが、本当は酷いことを考えていたりするんだ。
何も出来ないと思われているようだが、本当はすごいことができるんだ。
などなど、いろんな形の不満がある。
陳腐な例えかもしれないが、要するにそういうこと。
この手の不満は、心の中でくすぶり続けて、何かのはずみで他人への攻撃の形
になって暴発する。
そして、一度不満が暴発した人間は、いわゆる「タガが外れた」「壊れた」状態
になり、果てしなくダークサイドに落ちていく。
 
ま、そんな不満を抱く余裕があるという意味で、
やはり精神的な充足を目的とした犯罪は、先進国に多いのではという気もする。
 
じゃあ、どうすればそんな犯罪を減らせるのか。
親が子供をしっかりわかること、少なくともその努力は示すこと。
学校の先生もしかり。
いい友達を持つこと。
何だか解決案が非常にチープだが、それはつまり、
この手の犯罪は小手先の対策では容易に減らせるものではないということかな。
 
何だか尻すぼみの終わり方だなあ。
でも、考え出すと終わらないので、おしまーい。