Quantifying social group evolution(進化:社会的グループの進化を定量化する)

Nature 最新号
Quantifying social group evolution | Nature
以下、日本語abstract
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7136/fp/nature05670_ja.html

社会における個体間の多様な相互関係によって、社会ネットワークにおける友人、家族、あるいは職場の仲間同士の高度に連結したつながりが組み込まれた複雑な共同体構造が生まれる。個人の活動やコミュニケーション様式が頻繁に変化するために、関連する社会的コミュニケーションネットワークは絶えず進化する傾向がある。基礎となる共同体の動態を支配する機構についての知識は限られているものの、社会全体の発展や自己最適化をより深く理解するためにはそうした知識は不可欠である。我々は、クリークパーコレーション法(clique percolation;局所的なつながりから共同体を検出する手法)に基づくアルゴリズムを開発し、重複する共同体の時間依存性を大規模スケールで調査して、共同体進化を特徴づける基本的関係を明らかにした。本論文では、科学者間の協力関係のネットワークと携帯電話利用者間の通話ネットワークに注目した。大グループでは、メンバーを動的に変更できる場合、より長期にわたって存続することがわかり、グループ構造の可変性によって適応度が高まることが示唆される。一方、小グループの挙動は反対の傾向を示し、グループ構成を変えないことが安定条件であった。さらに、メンバーが共同体に投入する時間がわかれば、それを使ってその共同体の存続期間を推定できることも示す。これらの知見から、小さなグループと大きな組織の動態にみられる基本的差異についての手がかりが得られる。

うーん、面白そう。
素人考えだが、でっかい集団はメンバーが固定化すると柔軟性が失われ、小さい集団はメンバーが頻繁に入れ替わると崩壊する、ということかな。
Social science は素人だが、全く関係ないわけではない。
これは、当然ながら、PubMed では検索できない。