気持ち悪い事件

珍しく時事ネタを書いてみる。
秋葉原のあの事件は、規模の点からよく池田小事件と比較されるが、大きく異なるのは、今回の事件の犯人が、どこにでもいそうな、むしろ快活そうにさえ見える男であること。
そして、先日コメントのあった犯人の家族も、どちらかといえば「ちゃんとしている」印象を与える。
犯人は、事件のことはほとんど覚えてなくて、取調べでは涙を流しているという。
どこまでも、「普通にそのへんにいそうな奴」が「魔がさしたからやった」的な雰囲気である。
そのくせ、犯行はとても計画的。
それだけに、この事件は、身の回りで同じことが起こるかもしれない、というリアルさがある。
何より、「普通に生きてりゃ良かったのに、ひどいことをしでかしちゃって呆然自失」な犯人の心境が、何となくリアルに感じ取れるあたりに、この事件の気持ち悪さがあるように思う。