Kindle paperwhite で論文読みまくっていいんじゃない

突然ですが、Kindle paperwhite を入手しました!
と言っても、財布のクチがカッチカチの僕が、
おいそれとこういうモノにお金を使うわけがありません。
ええ、頂いたのですよ。
とある発表会の賞に対する景品としてね。
この「タダで入手した」という点、
Kindle paperwhite 買ったけど使えねー」という不満が噴出するか、
Kindle paperwhite 貰ったけど思ったより使えたぜよっしゃー」と得した感に浸れるか、
そこんところをわける結構重要なファクターかもしれないなあ、
などとちょっと自慢げに言ってみたりします。


で、僕みたいな職業の人間がこの類のモノを入手すると当然考えることは、
「こいつで論文読みまくって空いた時間を有効に活用して業績上げて俺の将来ウハウハだぜ!」
ということなのであります。
そう思って、「Kindle paperwhite 論文」とかググったら、
同じようなヨコシマな考えに憑りつかれた愚か者たちのレポートやらが
わんさか出てくるわけですよ。
(※演出的に誇張した書き方のため気を悪くした方がいらっしゃったらごめんなさい)
まあ、どれを読んでもですね。
とてもじゃないけど論文なんて読んでいられないっていう見方が、
どうやら世間一般の統一見解らしいです。
もう Kindle paperwhite で論文読もうとするバカがいたら親の顔を見てみたいとまで書かれてたりして。
(※演出的に誇張した書き方のため…)


そんなブログやらを読んで暗澹とした気持ちになりながら、
藁をもつかむ気持ちで Kindle に論文PDFを入れて読んでみたわけですが。


…確かにこれは読めない。


まずそのままだと、とてもじゃないけど字が小さすぎて読めません。
かと言って拡大すると、一行が画面からはみ出てしまって、うまいサイズに調整できません。


…やっぱり、使えねー… orz


論文読めないんだったら他のことに使う気もしないけど、
まーどうせタダでもらったもんだし、
きっと読めたとしても持ち運びが面倒だとか言って使わないよきっと。
と、典型的な酸っぱいブドウ思考に陥りかけながら、
Kindle paperwhite の設定をイジイジしてたりしてたんですが。


ん?
「横画面モード」?


もしやと思い、グイッとそいつにしてみた結果、
僕の人生はバラ色になったのでした。
(※…)


よ、読めるじゃん!!!!


拡大しなくても、1段組みならほぼ問題なし、
2段組みでも、まあそれほど視力に自信がない人でも、そこそこ読めるじゃないですか!
だれだ全然論文なんて読めないぜ読めるもんなら読んでみろこのバカ野郎なんて言った奴は!


もちろん、「快適」ではないです。
ページ全体が表示されないので、1ページあたり3回ほどスクロールが必要です。
それも手伝って、ページ間を移動するにはちょっと手間がかかります。


でもですね。
論文を持ち歩いて読むには印刷するしか選択肢がないことに比べたら、
そんな不満は贅沢だってもんですよ。
紙で印刷するしかないってことは、自分の研究にとって本当に重要な論文であることを
見極めた上でないと、なかなか印刷に踏み込めないってことです。
紙が勿体ないという観点があるのならば。
その点、こうやってKindleにPDFをとりあえずいっぱいぶちこんどいて、
空いた時間にサッと取り出して読み漁れるようになるということは、
まさに、研究の仕方のIT革命やー!
ということですYO!


論文を快適に読むために、PDFの変換ツールを駆使したりしてる人もいるようです。
僕もいくつか試してみましたが、確かに文字が大きくなって、
スクロールやら文字の拡大やらが不要となって一見快適になった気がしますが、
論文としてのレイアウトが崩れてしまって、僕的にはイマイチでした。
多少読みづらくても、素のPDFで読むほうが、僕には良かったです。
つか、Kindleに移すためにいちいち変換するのは面倒くせーです。


まあ、僕はタダでもらったから、タダにしては使えるぜ、
という貧乏くさい意見なのかもしれませんがね。
でも実際安いんだし、費用対効果という意味では、
「論文読むために Kindle paperwhite を入手する」
という選択肢は、頭から否定してしまわなくてもいいと思うんだ。


うわ、このエントリながっ!